(8) ゲント〜リール 8/18

雨音で目が覚める。参ったなあ、今日も雨なのかと憂鬱な気持ち。朝食を食べて戻ったら雨が止んでほっとする。今日も時間は余裕があるので、ゲントの街をお散歩する。

フランドル伯居城に行ってみよう。

西洋の武器やら拷問器具やらギロチンやら展示してあって、興味深い怖い。人は残酷であることよ。残酷な英語が読めなくてよかった。一人でこの部屋にはいたくないね。中世という時代がいちばん怖く感じるのはなぜだろう。

このお城は裁判所兼刑務所だった時代もあるらしい。こんなところに閉じ込められていたら、裁きを受けていたら、十字架の光が希望の光に見えただろうか。絶望の淵で天国の光に見えただろうか。

屋上からの街の眺めがおすすめ。

のんびり見てたら、ホテルのチェックアウトに間に合わない。最後走ってホテルへ戻ることに。


今日はフランス・リールまで90kmほど。今日も川沿いのサイクリングロードを行くよ。川では、ここから水上バイク水上スキーが走れますよ。ヨーロッパはアウトドアを楽しむ環境に恵まれているなあと思う。

裏側を見ると、ここから走れませんよのマーク。

雨が降ってきて橋の下でおやすみ。こちらの人たちは慣れているのか、小振りになるとすぐ走り出すね。

途中で見かけた工事現場の砂山。富士山なつかしい。

こんな工事現場?でした。

ベルギーのサイクリングロードのシステムは、オランダと共通?なのかな。標識が同じ。LFの長距離おすすめコースは続いているし。



朝晩よく食べているし、お昼はパンとか買って済ませてばかりで、ちゃんとお店に入っての昼食ってとったことがなかった。たまにはお昼食べよう。そうして、なんとなく立ち寄ったこの街アウデナールデ(oudenaarde)、広場もあるよ。

カフェで頼んだランチセットがやたらボリュームがあってびっくり。このシチューみたいなの、美味しいんだけど、この量食べるには味が濃すぎる。パンおかわりしたい!

自転車乗ってる日のお昼はカフェが気楽でいい。自転車安心だし。

アウデナールデの街にも自転車博物館や自転車ブラッセリーもあったみたい。寄ればよかったなあ。http://www.crvv.be/en/museum/brasserie


発電所の側を通った。このあたりから雷がなりはじめて送電線が光る。こんなに近くに雷が落ちたの初めてで、避けるとこもなくて泣きそうになりながら走るよ。周囲に自分より高い木があるから大丈夫だと言われても怖いものは怖い。

雨は土砂降りの気配。こちらの家は軒下もないし、逃げる所がないよと焦っていたら、工場のガレージに避難している自転車乗り夫婦を発見。私達も避難させてもらって。ありがとう助かりました! どこまで行くの?と聞かれて、リールがなかなか通じない。発音悪いのかな・・。寒くて震えながら雨具を着よう。土砂降りはじきに止んで再出発。ゲリラ豪雨って世界的に増えているんだろうか??走りはじめたら蒸れて暑くて雨具を脱いだり忙しい。


フランス国境へと川沿いの道、川面が高くて落っこちそうだなあなんて思いながら走ってるよ。この道気持ちがいいね。


国境地点にはカフェがあって、おそろいのチームジャージ?を着ている陽気なおじさま達がいた。どこからきたんだい?飲んできなって誘われる。まだ先があるので無理ですよう。

GPSで気にしていなければ国境にすら気がつかないかもしれない。でも標識はちょっと変わったかな。


リールのホテル B&B Hotel へ到着。このチェーンホテルは安かった分、街中からはちょっと外れたところ。自転車部屋に置きたいんだけど?と聞くと、大きい部屋にするねと調整してくれて、広々とした車椅子用の部屋に入れてくれた。ありがとう、おねえさん。ホテルで割引券をもらったブラッセリーへ。フランス語メニューがわからなくて、勘で頼む私たち。走った後の1杯目は、ワインよりビールかな、というわけでフランスに入ったのにまたしてもベルギービールヒューガルデンが通じないよう(オーガルデンね、と言われた)。デザートの選択肢に、パリブレストがある!注文時に、デザートは2人共パリブレストで!と頼んだら、デザート注文はメインの後でね、と言われた。そして食事しているうちに売り切れてた。えー。


走行距離:95km
http://www.bikemap.net/route/1222863